心房細動の手術・・・カテーテルアブレーション

6月5日(月)に、夫が手術を受けました。

 

病名は、心房細動

 

2年前の今頃、初めて病院で診断を受けました。

その後今年の春先まで、鳴りをひそめていました。

 

心房細動とは

不整脈の一つで、心房が小刻みに動き、けいれんするような病状を指し、それにより心房に血栓ができやすくなり、その血栓が脳に飛んで脳の血管が詰まるリスクが高まる病気と説明されています。また、カテーテルアブレーション治療によって治る病気ともいわれています

 

夫の場合は、とくに夜間寝ていて、激しい動悸で目が覚め、不安に駆られるというもので、痛みはないと言っていました。

発作の回数は、それほど多くはなかったのですが、昼間、強いストレスを受けると、発作が起きたりもしました。

近くのクリニックで、薬を処方してもらっていたのですが、手術で治るならと、紹介状を書いていただき、病院に入院しました。

 

心房細動で注意すべき点は二つあります。

一つは、房室結節の調節機能がうまく働かない人では、心室の動きが速くなって頻脈になることです。もともと心臓病を持っているか、いないかにもよりますが、おおよそ1分間140回以上の頻脈が長く続くと、心臓(心室)の働きが悪くなって心不全という状態が起こる可能性があります。

人間の心臓は一生のうちに動く回数が決まっていますので、早く動いてしまうと、早く弱ってしまうと言えます。このため、心房細動では、不整脈自体の治療として、心房から心室に電気を速く通さないように、または頻脈にならないように、薬剤(抗不整脈薬)で房室結節機能を調節するとともに、できれば心房細動を止める必要があります。

二つめは、心房細動では心房に血栓(血の塊)ができやすく、それが血流にのって脳などの動脈に流れ込んで、ふさいでしまう塞栓症(脳であれば脳塞栓症)を起こす可能性が高まることです。

心房細動では、心房自体が震えるようにしか動かないので、血がよどんで塊ができやすくなるのです。これは心房細動が時々起こる「発作性心房細動」の人でも、常に起こっている「持続性心房細動」の人でも、その危険性は同じです。ですから心房細動では、塞栓症を予防するため、血栓をできにくくする薬剤(抗凝固薬)を飲む必要があります。

 

夫が受けた手術

カテーテルアブレーション

4本の肺静脈の入口に順番に風船(バルーン)を押し当て、その部分を-70℃前後に凍らせる「冷凍凝固バルーン法」が行われています〈図4b〉。

バルーン法(冷凍凝固バルーン法、ホットバルーン法)によるアブレーション治療

 

図4b バルーン法(冷凍凝固バルーン法、ホットバルーン法)によるアブレーション治療
肺静脈の付け根に風船(バルーン)を押し当て、凍結させるか、加熱して、肺静脈の入口の筋肉を変性させ、肺静脈からの異常な電気の拡散を止める。肺静脈は4本あるので、計4~8回バルーンを押しつける。★印は肺静脈からの異常興奮部位を示す。

 「心房細動とは 症状カテーテルアブレーション」の画像検索結果

 ここ1ヶ月ほど、夫は寝汗をよくかくようになりました。

パジャマやTシャツ、パンツまでぐっしょりで、夜中によく着替えていました。

発作が起きると、あまり眠れていないようでした。

 

まるで更年期障害みたいだね、とよく話していました。

甲状腺機能亢進症が、心房細動を発症することは、古くから知られているそうでが、夫は特に言われていないようです。

 

布団カバーまで濡れるので、毎日のようにカバーを洗い、布団を干しました。

お天気の日が多くて助かりました。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状の現れ方

 甲状腺ホルモンが過剰になると全身の代謝が亢進するので、食欲が出てよく食べるのに体重が減り(高齢になると体重減少だけ)、暑がりになり、全身に汗をかくようになります。
 精神的には興奮して活発になるわりにまとまりがなく、疲れやすくなり、動悸(どうき)を1日中感じるようになります。手が震えて字が書きにくくなり、ひどくなると足や全身が震えるようになります。イライラして怒りっぽくなり、排便の回数が増えます。大きさに違いはありますが、ほとんどの症例で軟らかいびまん性の甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)が認められます。
 バセドウ病では眼球が突出するとよくいわれますが、実際には5人に1人くらいです。

表2 バセドウ病のチェックリスト

https://health.goo.ne.jp/medical/10L10700

 

 

入院する1週間前にCTと血液検査を受けました。

その頃は、発作が起きなくなっていたので、手術はしなくてもいいかも・・・なんて迷っていました。

ためしに薬を飲まないでみようとしたのですが、数日後に、軽い発作が起き、服用を再開し、手術を受ける決断をしました。

 

6月3日(土)午後2時に入院

 

5日の手術前まで、ほんとに心臓が悪いのかと思うぐらい元気で売店に行ったり、シャワーを浴びたり、読書したりしていました。

 

私の方が、よく眠れていなかったように思います。

放送大学の課題のこともあったし、入院前日に、マッキーのコンサートに出かけてしまうなんて、薄情な妻なのかもしれません。

でも、やっぱり心配でした。

 

手術の朝、主治医の先生が、病室に顔を出してくださいました。

夫も私も、先生の顔を見て、言葉を交わしたら、安心しました。

 

夫が手術を受けている間、私は病棟のデイルームで、ひたすら勉強、スゴク集中でき、はかどりました。

 

同じデイルームで、私の真後ろの席に座っていた人のご主人も、夫と同じ手術を受けていたそうです。

どうやら何の症状もなく、他の病院の健康診断で、病気が見つかったそうです。

見つかったとたんに気落ちしたのか元気がなくなったそうです。

 

デイルームの私の後方から、突然、マッキー『一歩一会』が流れてきて、びっくりするやらうれしいやら・・・

 

勉強の手を止め振り向いたら、「じゅん散歩」をやってました。

この番組のテーマ曲だったのですね。

初めて知りました

 

手術が終わって、部屋に戻った夫は、うとうとして、話は聞いているのですが、もうろうとして、すぐ眠りに入る状態でした。

かなり顔色が悪く、熱もあり心配でした。

 

 

多分、2時半は過ぎていたと思いますが、おなかがすいたようで、初めて夫に食事を食べさせました。人に食事を食べさせるのって、タイミングがとても難しいですね。

子供たちには、離乳食からよく食べさせていたのに・・・

あの頃は、夢中でやっていたから、どんなだったのか覚えていません。

 

いったん私は家に帰り、持ち帰った汚れ物を洗濯している間、課題に取り組みました。

 

洗濯物を干し終えたころ、娘1号が熱海から帰ってきました。

 

朝干した洗濯物たたみを娘に頼んで、課題提出のため、2駅先の郵便局に向かいました。

 

同じ駅の近くにある病院に着いたのは、7時半近くになっていました。

 

夫は気持ち悪くなったとかで、夕食は食べませんでした。

息子もお見舞いに来ました。

父親の病状を、そんなに知らなかったので、心配そうでした。

 

翌日の夕方行ったら、大分元気を取り戻したようで安心しました。

午後、夫の一番上の兄夫妻が沼津からきてくれました。

そのすぐ後に、娘二人がきたとかで、ちょっとうるさかったかもしれません。

 

私は、面接授業を受けてから、病院に行きました。

残念ながら兄夫妻には会えなかったので、電話でお礼の気持ちを伝えました。

すぐ上の義兄も心配していたので、電話を入れました。

 

そして本日、無事に退院しました。

 

先生はじめ病院スタッフのみなさん、お世話になりました。

次の診察は一か月後です。

 

www.ncvc.go.jp